猫が家出する理由

いきもの

実家の猫・トラ(オス14歳)が、一時行方不明になりました。

実家では祖父母の代からたくさんの猫を飼ってきましたが、トラは外には出すことがなく家の中で過ごしてきた「完全なる家猫」でした。そんな家猫が失踪したとなると、やはり心配になります。

こんな時こそ焦らずに捜索するべきですが、家中どこを探しても見当たらない、家の外で名前を呼んでも出てこない…となると、どこかで野垂れ死んだり交通事故に遭っていないかと不安になる一方です。


これまでに歴代の猫たちが何度も家出したり脱走したこともありましたが、外と中を行き来していたので、ひとりで家に帰ってくることがほとんどでした。

昔飼っていた目の悪かった黒猫が失踪した時は、3階のベランダから落下してベランダ下のビニールハウスに着地して助かった、ということがありました。(ハウスには大きな穴が空きましたが)

カラスがベランダの手すりから不思議そうに屋根を覗いているので、母が「何だろう?」と思ったら、なんと屋根の凹凸の隙間に猫が挟まっていた、という事件もあったそうです。

いまになって昔の出来事を振り返ってみると、様々なリスク管理がずさんに感じますが、良く言えばすべて「ありのままに」過ごしてきた結果なのかな…とも思いました。

今回の失踪事件の前に、トラが普段は入らない部屋をウロウロしたり、他にもおかしな行動があったりと実は予兆がいくつかありました。

そして結局、失踪した明け方に母が呼ぶと、か細い声で「ニャー…」と車庫の物陰からひょっこりと姿を現したのです。

発見されて家族は安堵の胸をなでおろしましたが、それまでに車庫には母が何度も足を運んで名前を呼んで探していたのに、隠れてしばらくの間沈黙を貫き通していたというわけです。

一体、トラはどういう心情だったのだろうか?と院長に聞いてみたところ、「本能的に身体が弱っていたら、飼い主から身を隠したりする」とのことでした。確かにここ最近はごはんを食べても吐き戻しが多く、消化器系が弱っているのかも?という状態でした。

他にも、猫の生活環境が大きく変わった場合でも、家出することは多いそうです。周囲でも、子猫が増えた時に家でしてしまった、ということもあったようで、やはり猫は変化に敏感なんですね。

猫でも人でも、ふだんと様子が違ったり行動に何か変化があると気が付いた場合は、要注意だと改めて実感した出来事でした。

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