今日は3連休の最終日ですね。連日猛暑日が続いていますが、キャンプシーズン真っ只中でアウトドアを楽しんでいる方も多いでしょう。
私も真夏のドライブ・キャンプは大好きなのですが、この季節悩ましいのが虫刺されです。
とにかく痒くて痒くてたまらない…かゆみで眠れない…薬をつけてもまたすぐ痒くなる…日常生活に支障がでるほど、虫刺されは厄介なものです。
今すぐにでもどうにかしたい、虫刺され。一般的には、塗り薬で対処する方が多いですが、そんな時に鍼灸は有効なのだろうか?と、疑問に思う方もいるでしょう。
東洋医学的では虫刺されのツボとして、太ももの外側の風市(ふうし)が使われることがあります。
どのツボをチョイスするかは流派や先生によって違うので一概に言えませんが「風」の名前のつくツボは、虫刺されだけではなく遊走性の邪気にもよく用いられますね。あとは排毒に用いるツボも、よく効くといいます。
では西洋的にはどうなのか?と考えた場合に、まずは虫刺されのかゆみのメカニズムを知ることが大切です。
虫さされの仕組み|肌トラブル情報館|池田模範堂 (ikedamohando.co.jp)
こちらのサイトにある通り、虫刺されのかゆみには即時型と遅延型の反応があります。
そしてお灸には、過剰反応を起こしている免疫細胞の鎮静化、消炎作用があるため、虫刺されのかゆみに効果的です。
実はこの記事を書いている最中に、なんと右肘を蚊に刺されてしまいました。
こんなタイムリーなことってあるんだ…と、思ったのですがだんだん皮膚が赤くなってかゆみが増してきました。
早速、刺された右肘の内側の部分にお灸をしました。
お灸のほんわりとした温かさと、温熱効果がじわじわ効いてきます。終わったあとは、なんとなくかゆみが引いたようなまだかゆいような…といった具合でしたが、仕事をしている時にふと「あれ、そういえばかゆくないな」と、気が付きました。
翌日もかゆみはなく、快適に過ごすことができました。鍼灸学生時代から虫刺されに対する鍼灸は実践していましたが、やはり効くなぁと改めて実感しました。刺されてからすぐにお灸をした方が、より効果的です。
虫刺されのかゆみが何日間も長引いて良くならない場合は、お灸を1回だけではなく、何回か据えると数日で改善することが多いです。あとは周辺にローラー鍼をして、周囲の組織液の循環を促すようにするのも効果的です。
ただし虫刺されで足がパンパンに腫れあがったり、スズメバチに刺されたりマダニなどに噛まれた場合は、医療機関への相談・受診が必要です。
おそらく虫刺されが主訴で鍼灸院に来院される方は稀だと思うので、ご自宅での日頃のセルフケアにプラスして実践してほしい内容です。百聞は一見にしかず、ぜひお試しを。
〜あとがき〜
冒頭の写真は、かなり前ですが定山渓での日帰りキャンプの様子。ドライブ→キャンプ場でBBQ→帰りに温泉、が日帰りキャンプの定番でした。近頃は忙しくてなかなか行けていないのでキャンプロスですね…
ちなみに定山渓は札幌中心部から車で40分ほどでアクセスできる緑豊かな渓谷の温泉地です。https://www.city.sapporo.jp/minami/ishibumi/chiku10.html
鶴雅リゾートスパ 森の謌も良かったです。
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