龍樹鍼灸院での触診技術について

鍼灸

龍樹鍼灸院での反応点治療では、血液検査などの結果でハッキリと数値に出ないような身体の微細な状態を読み取っている、と私は認識しています。

もちろん触診により反応の強く出ている部分は感知できますしその部分に治療をしていきますが、私たち鍼灸師は病態についての診断、たとえば「あなたは◯◯病です。」といった事は言えません。(日本では診断は医師免許を持った者しかできません)

ただ、反応点が出現している=その部分の筋肉・臓器の異常なので、やはり何か起きていると考えるべきでしょう。

「反応点とは一体何ですか?」と患者さんから聞かれることもしばしばありますが、その時は分かりやすいイラスト付き資料をお見せしますし、皮膚下の滑液の流れを診ているといった表現でも説明することもあります。


私の臨床経験上の話ですが、どれだけ治療をしても下腹部の1点だけ反応がポツンと残る…といったことが暫く続き、膀胱そのものになにかあるのでは?と思っていました。そして、その患者さんが後々精密検査を受けたら早期の膀胱ガンが見つかったという事がありました。反応点による触診精度は日々磨いていくしかありませんが、内臓不調に着目した反応点治療の凄みを実感した出来事でした。


ところで皆さんは健康診断・検診は定期的に受けていますか?病院での検査結果が全てではないですが、だからといって健康診断を蔑ろにしてはいけないと思います。

私は若い頃から婦人科系の疾患があったために病院通いが当たり前だったのですが、もちろん「病院に行きたくない」「注射が大嫌い」「なにか大きな病気が見つかったらイヤだ」「婦人科の検査は特に怖そう」という方もたくさんいらっしゃいます。

気持ちはよくわかりますが、そのまま放置しても年齢とともに身体は変化して自然と弱っていくだけです。何事も早期発見が大切ですし、「あの時きちんと検査を受けていれば…」と後悔してもどうにも手の施しようがないケースもあります。

鍼灸治療により自己免疫・回復力を高めつつ、定期的な健康診断を受けるのが最適だと私は考えています。

コメント

Translate »
タイトルとURLをコピーしました