2/17(土)龍樹会 天人地

龍樹会

院長曰く、「漫談であって漫談ではない」とのことですが、確かにいつも冒頭に話す内容は結構重要な内容が盛り沢山です。

もちろん、どう捉えるかは聞き手の意識状態によります。一見、雑談のように聞こえますが実はそうではないんですよね。〈龍樹会 何気ない会話の中に〉の記事はコチラ

話を聞いて「おもしろい」「なるほど!」「そうよねぇ~」「そんなこと、あるある」「世も末じゃ」「ふ~ん」「私には関係ない」「眠くなってきた」…etc. 同じ話でも受け取り方は人それぞれですし、小1時間ずっと話を聞いていると様々な感情が湧いてきたり、自らの過去の経験とリンクしたり、かと思えば急に眠くなってしまうなど、様々なことが起きます。

眠くなるのは悪いことではなく、ある種の意識状態・脳波になると睡眠状態になるのと同様です。あとは、単純に過労や睡眠不足が原因かもしれません。


院長が以前龍樹会で「人の話をじっくり聞く、黙って聞く、という事ができない人が現代は増えている」と言っていましたが、本当にその通りだと思います。

この類の話をすると、「人の話を聞けないのはADHD・ASDでは?」と思いがちですが、決して話を聞けない人のすべてがそれらに当てはまるとも限りません。

中にはADHD・ASDの症状にすべて該当する方もいれば、グレーゾーンで判別が難しい人もいるでしょうが、性格・性質的にそういう人もいますし、地域性によってもまた変わってくるでしょう。


龍樹鍼灸院ではなく全く別の他院での話にはなりますが、こちら側の話を一切聞いていなかったり、すべて遮るような話ぶりをする方がいてびっくりした経験が過去に何度かあります。そういう方は大体、我が強いですし、自らの思うもの・思い描くものでしか生きることができないパターンが多いです。

あとは、「私は客なんだから何言っても許される」「お金を払っているんだから、言う通りにしてよ」という意識が強い人に比較的多いです。

現代ではお客様=神様のような扱いをする店もありますが、昭和初期の頃は店に文句を言おうものなら「出てけ!」「嫌なら買うな!」と追い出されたり、出禁になるのが当たりまえの時代でした。つまり現代は供給する側ではなく、消費者側が強い時代なのです。


院長の漫談も後半に差し掛かったところで、最近話題になっているという〈老害〉の話になりました。もともとは硬直した考えの高齢者が影響力を持ち続け、組織や若い世代の活力を奪う事の意味を指す言葉でしたが、今では〈ソフト老害〉という30~40代による老害もあるというのです。

その他にも〇〇老害、という新語が続々と増えているようで、このソフト老害はネット上でもトレンド入りしていたそうです。これに関わらず、〇〇ハラとうようにハラスメントの種類もどんどん増えています。


それぞれ育ってきた時代背景、価値観が違うので世代ごとに意見や捉え方が食い違うのは当然です。重要なのは、院長が常に何度も言っていますが〈相手を理解しようとする心があるかどうか〉です。決して理解できなくても現実的にうまくいかなかったとしても、歩み寄ろうとする行動や意識そのものが大切なのです。

企業や大きな組織の場合は「そんな訳にはいかない」「結果的に改善しなければ意味がない」「ビジネスでは結果重視」と、考えるでしょう。相手を理解しようとする過程を全部吹っ飛ばし、社員の意思を無視して実利が出て円滑に仕事ができる環境が構築できるのなら、それはそれで良いでしょう。ただし、現実にはそうはいかないことが多いのです。


私もこれまで様々な職種を経験してきましたが、人のこころの部分を無視しては何事も円滑に進まない、と考えています。実利のみを求めるとどこかで歯車が狂ったり、社員がどんどん辞めていったり病気になります。やはり、人のこころの部分を無視してはいけないのです。


話は龍樹会での内容に戻りますが、この日は天地を意識した上下→回転動作へ繋がるものを実践しました。横への意識を向けていないのに、上下だけで横へスライドしていくのは実におもしろいです。

東洋哲学の三才理論、東洋医学における天人合一説、すべて机上の空論のように感じますが、身をもって実践するとよく分かります。

先日の私の講義でも三才に触れる部分があったので、やはりどの場面にも共通するのだなと感じました。

次回は2月24日(土)13:30~開催です。

ちなみにトップ画像は、結構前の龍樹会の時のものです。あまり公に公開できない秘伝的なものも多いので写真はなるべく撮影しないのですが、少しでも雰囲気やイメージを伝えたくて載せてみました。

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