ある種の意識状態

こころ

突然ですが、「感情の起伏がほとんどなく、フラットな状態になった」という経験はございませんか?

そういった意識状態になると、客観的に見るとドライな人間でサイコパスのようだ、と思われることもあるようです。

何事にも俯瞰的に捉えることができますが、喜怒哀楽が湧き上がらないというわけではなく、物事に対してありのままに受け取れるので、以前なら腹が立っていた出来事でも「うん、なるほど」「まぁ、そんなものかぁ」「そういうこともあるよね〜」くらいの気持ちで受け取れるのです。

しかしこれは、決して危機意識の欠如というわけではありません。危ない事に関してはきちんとセンサーが働きますし、なにより受容性が増す事で、不安や心配に感じる事がほぼ無くなりました。

何か特別な修行をした訳でもないのですが、ここ最近は比較的そういった意識状態になることが多くなってきました。自分でも何故そういう状態になったのか分からず、院長に話したところ、腑に落ちました。


何千里も這う五体投地、山籠り・1000日間の絶食で意識変容が起きるのは当然のことであり、現代に生きながら如何に変容をもたらすか?というのは精神分野を学ぶ人達は誰もが課題にし、実践している事でしょう。

何百万もする自己啓発セミナーを受けて意識が変わらなければ、ドブにお金を捨てたのと同等です。しかし、実際にはそういう方はたくさんいます。

「意識が変わった気がする」「自分は良い方向に進んでいる」「なんでもできる気がする」というように、新しく生まれ変わったかのような気持ちで完結してしまうケースが多いです。

もちろん、そういった精神状態が現実界での成功の後押しになる場合もありますが、重要なのは自らの気付き・心の声にどれだけ耳を傾けることができるか、です。

どれだけ多くの知識を詰め込み実践していても、自分自身での気付きがなければ、何も変化は起きません。長年の知識や経験で変化したように見えていても、実は表面上だけであり、本質的な部分が変わっていないこともあるのです。


皆さんの身近にも、何十年も同じことをを言われ続けたり叱られていても、全く変化しない、変える気がないという人はいませんか?

マイペース・頑固という個人の性質も関係しますが、変化しない原因はいくつかあります。

①気付きがない

②気付きやキッカケがあっても、それに気が付かない

③何も考えていない

日常を良くしたい、自分を含め身の周りも良くしていきたいと思うのなら、外部に原因や理由を求めるのではなく、内側に意識を向けるべきなのです。

「あの人のせいでうまくいかない」「◯◯があるから、こんなに大変な思いをしている」とボヤいている人ほど、実は自らにも原因があることに気付いていないのです。

簡単なようで難しい内省ですが、素直であればある程、内なる心に耳を傾けることができるのです。

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