折鍼(せっしん)とは、鍼灸治療中に鍼が折れて体内に残る事を指します。
昔は、治療の一環としてあえて鍼の一部を体内に残す〈体内置鍼〉がされていた時期もあり、高齢者でたまに「若い頃に受けた置き鍼が、まだ首に残っているのよ」という方がいらっしゃいます。
しかし、現代ではリスクの伴う体内置鍼の治療はしません。
もちろん、我々鍼灸師は鍼灸学校でリスク管理として、折鍼リスクについてはしっかりと学んでいます。
折鍼の原因は、
・筋肉の深層部に細い鍼を使った
・通電パルスの際に不適切な鍼を用いた
・患者が身体を動かした際に折れた
・運動鍼を行って折れた
など、様々です。
以前、プロ野球選手の折鍼のニュースが話題となり、「鍼灸治療って大丈夫なの!?」と思った方はいらっしゃると思います。
しかし、このような医療過誤が起こるのは、非常に稀です。
https://jsam.jp/important/important-notice20220427/
この場合は、運動鍼を行い抜鍼困難となったそうですね。
龍樹鍼灸院では、お尻などの筋肉層の深い部分に関しては筋肉に直接アプローチすることもありますが、鍼を皮下面に水平に打つ〈横刺〉の技術で治療をしていますので、折鍼が起こる事はほぼありえません。
治療に用いる鍼・シャーレはもちろんディスポーザブルですし、リスク管理を徹底していますので、安心して治療を受けていただけます。
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