厄祓い

東洋哲学

実は「厄払いをした方が良いのか?」というのは結構多くの人が疑問に持ち、よく聞かれることが多いです。

「前厄、厄年だから色んな大変な事が起きた!」「最近、ツイていないことばかりなのは厄のせいに違いない。」という話は、実際よく耳にします。

その出来事が本当に厄のせいなのか、それとも厄に過敏になっているからなのかは正直わかりません。

何も考えず「ただなんとなく」厄払いをするのなら、かえってお金の無駄のような気もしますし、まずは「厄」「忌み」は何なのかと疑問に思い、理解する事が第一かと個人的には思います。

厄払いをしたからといって、物事が必ずしも好転するのかといえば、そうでもありません。以前、研究発表するにあたって、厄に関しては結構調べたものです。


厄払いのルーツは、陰陽道に始まるとされていますが、実は出典ははっきりとしていません。五行説に関してもそうですが、成立時期、起源が分からないものは結構多いです。

しかし、日本古来から厄年は強く信じられ、今でも根強く残ってる風習の一つです。

ちなみに日本の昔の風習やイスラム教などでも、月経中の女性は「忌み」として扱われます。

日本では、一般的に月経中の女性は神社の鳥居をくぐってはいけない、参拝できない、といった時代もありました。

そうなると、初潮を迎えた女性は毎月定期的に「忌み」の状態が来るわけで、厄年どころではないのでは、とも思います。そして日本の古来の女性に対するケガレ、忌みに関しては、地域で認識がかなり異なるようです。

私は決して神社やお寺の妨害をしたいわけではないですし、厄払いをしなかった事に関して後悔や心残りが生じるようであれば、した方がよいと考えています。

ただ、吉凶混合する日々の中で、ある出来事が厄のせいだと特定するのは難しい気もします。

〜あとがき〜

ちなみに西洋占星術には、悪魔の帰還(Saturn return)という、厄年に似たような時期が1年間だけあるそうです。

それと対比すると、日本人は厄年だらけになりますね。

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