〈鍼灸治療症例〉薬剤による顔の接触皮膚炎

鍼灸

40代女性・反応点治療+美顔鍼コースを受けられた方の症例です。


〈初診時〉顔全体が赤くなり、かぶれて痛みと痒みがひどい状態。もともとお肌がデリケートな方で、あまり薬は日頃から使わないようにしているそうですが、アレルギーの点鼻薬を使用した時に目元がかぶれ、炎症が全体に広がったそうです。

なかなか治らないため、他サロンでホリスティックセラピー等を併用して治療を進めた所、今度は全身にブツブツが出て痒みが出るようになったとのこと。

なかなか改善しないため、龍樹鍼灸院に来院されました。

〈再診時〉1週間後に来院、肌の痒みやかぶれは少しおさまっていました。それでもまだ洗顔時に滲みるような痛みはあり、化粧がきちんとできないという状態でした。

〈3回目〉初診、再診時に比べて明らかに肌のかぶれや乾燥も改善し、肌にツヤが出てきました。全身のブツブツは、場所によっては薄くなっているか、カサブタ状態になり、回復の兆しが見えてきました。

「顔は1番目につく部分だし、肌荒れが酷かったので気分も落ち込んでいた」と話されていましたが、「今は化粧もできるようになり良かったです」と、話されていました。


もともと食生活では有機野菜を積極的に摂り、添加物を極力避け、スキンケアに関してはノンケミカル化粧品を愛用している方でした。西洋よりもどちらかというと東洋的な思想の治療が好きなようでしたが、反応点治療のメカニズムについては納得されていました。鍼灸は以前も他院で受けたことがあり、「鍼灸治療は自己自然治癒力を高める」という部分を実感されています。

初診時の全身のかぶれは、薬剤製のものor排毒作用かどちらだろう?と、迷うものがありました。

というのも、他サロンでのセラピーでどのような施術を受けているかが不明な点が多く、様々なハーブをブレンドしたお茶を最近飲み始めたとの事で、それが原因とも考えたからです。

例えばキク科のハーブ:カモミール、エキナセア、カレンデュラはアレルギー症状を引き起こしやすいため、要注意です。私はカモミール茶が好きでたまに飲むのですが、体調によっては喉がイガイガしてアレルギー症状が出る事があります。

しかし3回目来院時に、顔と全身のかぶれがかなり落ち着いていたので、排毒作用だったのでは、と判断しました。もちろん鍼灸治療が内臓の状態を整える役割をサポートしたために、かぶれが早く引いたというのもあるでしょう。

また、皮膚の炎症が慢性化すると患部が硬くなり乾燥しやすく、ゴワつきやすくなります。急性時に比べ、治るまでに時間を要するようになるので、接触皮膚炎が起きた場合は放置しないようにしましょう。

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