今回は、これまで学んだ動きの復習から始まりました。
気沈丹田をしっかりと行い、下へ向けて意識を持つことで、逆に上にフワッと身体が浮いて伸び上がるという動作が生まれるのが面白かったです。
以前、私が丹田について書きましたが、院長曰く「概念がはっきりとしていて説明が簡単にできるというものではない」とのことです。
後半は、ペアになって相手の腕をゆっくりとひねり、ひねられる側は相手から伝わるものを受け取ることでお互い自然と身体が動いていくというものでした。
文章で書くと、どうもおかしな感じになってしまうので、やはり表現が難しいですね。
とにかく、どんなことでも〈相手をしっかりと、一旦受け止める。それから、行動をとる。〉これが今回のテーマであり、現代人は〈相手を受け止める〉ということがうまく出来ないために攻撃的になったり、周囲の意図がうまく汲み取れないのでは、ということです。
相手を受け止めることができない人は、見ていればよく分かるものです。動作だけではなく、意識や言動にも自然と現れてきます。
相手を強い口調で頭ごなしに否定したり、周りの話を聞いているようで全く傾聴していないタイプの人に多いのですが、相手がどうであれ、〈一旦受け止める〉ということができないと、どうしてもそうなってしまいがちです。
反射的に、プライドの高さや防御本能で否定をする人もいます。こういった場合は、家庭環境、過去のトラウマや失敗など、複雑な要因が絡んでいることも多いです。
ユングの著書にも書いてあったと思うのですが、プライドの高さというのは自信の無さの現れでもあるのです。
否定すること自体が悪い、というわけではなく、「どうしてこんなに否定して拒絶しちゃったんだろう」「受け止めることができていなかったな」と、自ら気がつくことが大切なのです。
そうすることで、自然とあらゆる面が変化してくるはずです。
とは言え、受容性はおおまかに分けて3段階あると私は習いましたが、受容性を高めるということは簡単なようで難しいものです。
しかし相手をきちんと受け止めることができないと、気運的に観ても「運の固着」が起こりやすいと私は考えています。
なぜなら、否定だらけの人間関係だと制限の多い中で生きることになるため、あらゆるご縁や可能性が潰されてしまい、自分だけではなく周囲の変化も乏しくなるからです。
この手のトピックは書こうと思えばいくらでも書けるのですが、今回はこのくらいにして、また改めて書き綴りたいと思います。
次回の龍樹会は明日、5月13日(土)です。
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