龍樹会 振り返り② 現代日本人の足

龍樹会

昨年10月の龍樹会での内容を、今更ですが書き綴りたいと思います。

「現代日本人は、足をうまく使えていない」という話が院長からあり、内容を聞くとなるほど!と、納得しました。

近藤四郎先生の著書「ひ弱になる日本人の足」にも、同じようなことが書かれていましたが、現代において日常生活では下駄や草履は履かず、高低差のある道やでこぼこの山岳を往来する事もなく、平坦な道を歩く人が多いため足が弱ってきている、という内容です。

都心部でも坂道の多い場所はありますが、ソールのある靴を履いている人が大半を占めているでしょうから、生活様式が変化したことで足元への意識が昔より向けにくくなっているのです。

では日常的に下駄や草履を履くように心がけたら良いのでは?と思いますが、普段から和服を着ているの訳でなければ日常使いをするのは少し難しいでしょうし、サラリーマンで下駄通勤をしている方は今まで見たことがありません。例外として、私が高校生の時の陸上部の先輩はトレーニングの一環として、下駄で登下校をしていました。

神社の参拝と修行のために一本歯下駄を普段から履いている男性を以前見かけたことがありましたが、体幹がかなり鍛えられそうでした。

とにかく足元へ意識が向くように毎日足首回しを行ったり、ツボを刺激する事が大切です。院長は昔、木の棒で足の裏をグリグリと毎日1時間以上は刺激していたそうですが、そうすると身体全体が軽くなるとの事です。その時に白湯をコップ1杯飲む事で、身体の毒素も尿として排出されやすくなると言います。

 私は足の小指を少し触っただけでも悲鳴が出そうになるほど痛くて自分でも驚きましたが、これは腎系の弱りとも考えます。ツボは健康の目安センサーに使われたり、武術では相手を制するために用いられたりと、マルチな役割を果たしているのです。

〜おまけ〜

下駄や草履の鼻緒が肝経のツボ・太衝付近が刺激されることから、昔の日本人は肝気の巡りが良く、尚且つイライラしにくかったのではないか?という話を学生時代に授業で聞いたのが印象に残っています。 

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