12/24()龍樹会 理業一致

龍樹会

冒頭の院長の話の中で、理業一致に関して触れる部分がありました。この言葉は江戸時代後期の武士、剣術家の千葉周作が用いた言葉だそうです。

理に偏っても、技ばかりになってもいけない。理と技を一元に修練するのが理業一致であるという意味で、確かにその通りだなと感じました。

 我々の身体もバランスが崩れるから不調が出てくる訳であって、その均衡を如何にして正常にするかという部分では同様だと考えています。

今回は、最初は両手を上に挙げ、そのまま下へ上半身ごと倒してまた起き上がるという動作を行いましたが、天地、あるいは周りの樹々を意識してみるのがポイントです。

さらに、動きが自然と五体投地のようになっているのがまた面白いです。

あとはこれまで行ってきた調整法、ペアになって行う動きの復習でした。

最後の方に、さらに新しく血液循環法の手技を学び、実際に受けてみても実践してみてもこれは非常に良い!と思えるものでした。

次回は、きちんと写真を撮ろうと思います。

年明けの龍樹会は、1月7日(土)からの開催です。

院長としては、30年前から実践している事、説いている内容は全く変わらないとのことですが、今年から会場が当院に移り、さらに私も加わらさせていただき心機一転の龍樹会となりました。

 私個人としては、受講する度に同じ内容でも新たな発見があるのが面白く、続けて受けることの大切さを身に沁みて感じます。

現代において、何事も簡潔、スピーディ、使い捨てが当たり前で、そんな世の中だからこそ、龍樹会のような自らと向き合う場が必要だと思っています。

私自身、今年は当院以外での仕事に新しく携わる機会もあり、老若男女幅広い世代の方々と出会ってきました。

そしてどこまでも物質的欲求に突き動かされ、満たされない心を物質で補うという事を繰り返す多くの方々を見てきました。

特に、こういった傾向は若い女性に顕著に見られます。物質が全て悪いと言っているのではなく、「物質に依存しきっている自分に気がつくこと」ができない状態になっているのが、1番危ういのです。

物質的欲求は、物質のみでしか満たされません。こういった事を伝えてくれる人や場というのは、現代で非常に少ないと思います。

昔の日本は物質的に豊かではなく、「勿体ない精神」のように物を大切に、そして心の在り方を非常に重要視していたため、親から子へそういった生き方や考えが自然と受け継がれてきました。

しかし、現代ではどうでしょう?

戦後、急激な高度経済成長により物質、経済的に豊かになり、そもそも親からそういった精神を受け継ぐこともなく成人する人も増えました。もちろん、これは日本のみに限った話ではありませんが、時代と共に生活習慣、価値観が変わり、「本当に大切なものは何か」が分からなくなった人々が多いと個人的に思います。

伝えたいことがうまく文章化できたかなんとも言えないのですが、この内容を聞いて、「なんだか難しそう」と思う方も多いはずです。しかし私自身、受講してみると決してそんなことはなく、いつもアットホームな雰囲気で楽しく学んでいます。

龍樹会についてご興味がある方は、お気軽にお問い合わせください。

来年も、どうぞよろしくお願いいたします。

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