患者さんや友人から妊娠~出産時の話をよく耳にします。それに伴い、「臨月になっても逆子のままで…」「逆子で緊急帝王切開をしました」という話も聞きます。
以前、逆子について東洋医学的な邪気説などについて書きましたが、今回は逆子と帝王切開について綴っていきます。〈逆子と邪気論についての記事はコチラ〉
私自身が逆子で生まれてきてなんの問題もなく育ってきたので、実はそれほど逆子の状態が危険という認識はありませんでした。(運が良かったのと、育ててくれた親に感謝ですね)
しかし近年では逆子が予定日まで戻らないとなると、帝王切開をするケースが非常に多いようです。
また、妊娠36~37週に医師が超音波で胎児の向きを確認しながら行う外回転術は以前ほど行われてはいないという話もよく聞きます。
他にも有名な逆子体操もありますが、それでも戻らない場合もあります。
本来は逆子だからといって必ず帝王切開をしなければならないというわけではなく、胎児の姿勢・位置によっては普通分娩(経膣分娩)も可能です。医療が日々進歩しているのにも関わらず、日本では逆子の普通分娩による出産ケースが減少しています。
では、なぜ現代日本において帝王切開をする割合が増加しているのでしょうか?
素朴に疑問に思ったのでいろいろ調べていると、たいへん興味深い記事を見つけました。
逆子の普通分娩(経腟分娩)について | 石原産婦人科|岐阜市の産婦人科・出産・婦人科・中絶 (ishihara-sanfujinka.com)
こちらの岐阜県での産院によると、逆子であっても極力普通分娩を行うようにしているようです。
結論からいうと、何故日本で逆子の帝王切開が増加しているかというと逆子の普通分娩を行える医師が減少している=逆子の普通分娩を指導できる医師がいない、帝王切開の方が保険点数が高い=病院側が儲かる、帝王切開の方が母子共に安全性が高い、といった複数の理由があるからだそうです。
医師や病院側の事情も影響しているというのが、記事を読んでなるほどと思いました。
妊娠中期~後期にかけて自然と頭が下側へと戻ることも多いですし、赤ちゃんが逆子の状態が居心地が良いからその体勢をとっている、という説もありますがやはり戻らないとなると不安が募る一方ですよね。
龍樹鍼灸院では母親の状態が胎児に影響を及ぼすと考えるので、母親の身体のコンディションを整えるのがまず第一です。もちろん反応点治療では反応点が出現している部分に沿って施術をすすめていきますが、他にもいくつか治療ポイントがあります。当院での治療法はやさしいソフトな鍼灸刺激ですので、妊娠期のお悩み・不調にも対応可能です。基本的には、刺さない鍼(ローラー鍼・てい鍼)、お灸を用いて治療をしていきます。
~あとがき~
以前、妊娠中の患者さんから「妊娠中には美容医療が受けれないので、美容鍼がとてもありがたいです!」「妊娠中に受けれる唯一の美容法です~」とすごく感謝されたことがあり、嬉しかったです。機器の種類によるとは思いますが、基本的に妊娠中に美容レーザー治療は受けれないとされていますから、美容鍼がかなり重宝されました。妊娠中の美顔鍼は、もちろん治療する姿勢・鍼の刺激量に十分気を付けて施術を行っていきます。
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