自律神経失調症

自律神経失調症

運動をしたわけでもないのに急にドキドキする、頭がほてり、汗が止まらない、不安を感じたりイライラする、疲れやすくてやる気も出てこない…

何の前触れもなく突然こんな症状が起きたら、当然不安になります。さらに病院で検査をしても特に異常がなければ、より不安が増していくばかりです。

対人関係がうまくいかなくなったり、外出が苦手になったり、人混みを避けるようになったりと日常生活への支障も出てきます。

自律神経失調症と呼ばれる症状は、誰にでも起こりうるものです。それぞれの症状には、原因と考えられるものがありますから、一つ一つの症状の改善に、共に取り組みんでいきましょう。

自律神経失調症とは

一般的に自律神経失調症とは動悸、息切れ、不安、ほてり、のぼせ、胃のむかつき、便秘、不眠、発汗など様々な症状のことを指します。自律神経とは、内臓や代謝、体温といった体の機能を24時間体制でコントロールし、自らの意思で調整ができない交感神経、副交感神経のことを言います。つまり、自分で思い通りにできないものや、それ以外の不調をまとめて「自律神経失調症」としています。

 不調があっても身体的に何の異常もみられない場合にも、自律神経失調症と診断される場合もあります。

自律神経失調症や自律神経障害といっても、神経そのものがおかしいわけではありません。また、全ての自律神経機能が乱されるわけではありません。自律神経にも種類があり、そのはたらきも部分によって異なります。自律神経を分類した、交感神経や副交感神経も同様です。全てが連動しているわけではないので、部分的に考えることが必要です。

自律神経失調症とは2000年代になってから命名されたもので、比較的新しい名称で、これは日本独自の言い回しです。

どこかつかみどころのない病気ですが、その起こっている症状の根本的原因を見つけていけば、そのつらさの対処法もわかってきます。

 

自律神経は本当に乱れるのか

自律神経がおかしくないとすれば、一体何がおかしいのでしょうか?神経は情報を伝えるものなので、その情報を受け取る部分の「感覚器」に不調があります。

人は感覚器で情報を受け取り、その情報をもとに体内の働きを自律的に調整していきます。暑さを感じれば血管を拡張させ発汗し熱を下げ、まぶしいと感じれば瞳孔を閉じ、危険を察知すれば心拍数を上昇すせるといった機能が働きます。

その情報を受け取る感覚器に不具合があれば、いわゆる自律神経が乱れた、という状態になるというわけです。

その中で、自分で気づきにくいものは「平衡感覚器」です。脳そのものに、それを認識する「平衡感覚野」も存在しません。自分でもわからないからこそ、心身にも影響します。つまり、どこが悪いのか自覚できないからこそ、なんだか不快、調子が悪い、という感覚だけが自覚できるのです。それが不安感や自己不全感をおこし、さらなる症状を呼ぶ原因にもなり得るのです。

 

自律神経失調症の鍼灸治療

反応点治療では、表れているつらさを全てひっくるめて考えるのではなく、部分的に考えていきます。

発汗に関しては、汗をかくのも、自律神経(交感神経)支配です。交感神経支配の汗腺を活動させる反応点を探り、その部分を施術することが、多汗の対策となります。具体的には、頭部・顔面部の汗は主に頚部から第三肋骨まで、手のひらでは主に頚部〜第六肋骨まで、脇の下では第三〜第八肋骨まで、足の裏では腰部の交感神経節が関係してきます。その神経支配領域に当たる部位に、発汗を過敏にする原因が隠されていると考えて、施術していきます。

そのつらさにつながる内臓の反応点に刺激を積み重ねることで、内臓の機能を高めます。内臓の不調を改善することで、身体全体の安定をはかります。内臓への施術は免疫力も高めますので、内臓へのアプローチは非常に重要です。

特に感覚器の集中している顔面部は必須で、先ほどの平衡感覚器の反応点も確認します。めまい、ふらつき、耳鳴りなどの余分な情報を脳へ伝えないようにすることで、混乱した感覚をクリアにしていきます。

 

不定愁訴とは

自律神経失調症の症状として、よく耳にする言葉です。あちこちつらいのに、検査をしても特に問題がなく、どこが悪いのかわからない。だからどうしたらいいのか分からない。原因が分からなければ対策もできないので、はっきりとしないものほど、不安でたまりません。

こういったなんだかよくわからないという不調に、鍼灸は適しています。そして施術を進めていくうちに、痛みやつらい場所が動き回ることがあります。頭が痛かったのが、今度はお腹が痛い。めまいがしてたのが、今度は耳鳴りがする。手の冷えが、今度は足先へ。

なぜ、この様なことが起こるのでしょう?

それは、人は1番悪いと感じる場所に、意識が向くからです。腰痛があっても肩が極度に緊張していれば、肩こりが気になります。そこで肩の緊張がとれれば、今度は腰痛が気になってきます。それがあたかも、痛みなどの症状が動いたかのように感じます。痛みが動いたのではなく、もともとあった部分に意識がいくようになったというわけです。ですから、こういった現象は悪いことではありません。1番悪かったところが、良くなっている過程です。数あるつらさを順番に対処していくことで、徐々につらさを感じなくなっていくものです。

 

自律神経失調症のセルフケア

内臓を丈夫にし、感覚器を健康にすることで、内臓や感覚器からクリアな情報が伝わるようになれば、自律神経系も整います。優しいソフトな皮膚刺激が体に働きかけ、身体の整う力を育つよう、促していきます。

「継続は、力なり。」

大切なのは、継続することです。身体は寝ているあいだでも、絶えず休みなく働いています。その身体を補う刺激を毎日少しでもプラスしてあげることが、症状の改善にはとても重要です。そのためにも、当院ではご自宅でできるセルフケアも提案しております。

顔面部のセルフケアが重要なので、お灸よりもローラー鍼が適しています。その時々に、必要なセルフケアのポイントをご提案しております。

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