先週末は全日本鍼灸学会でお休みだったので、皆さんとはたった2週間お会いしなかっただけでも久方振りの再会のように感じました。
Iさんから「長期間悩まされていた熱が出ることはなくなった」と聞いて、ホッとしました。
この日は私はHさんの治療と並行しての参加でしたが、皆さんは前半は足首回し、肘を使った手技を行っていたとのことです。
Hさんの主訴は全身疲労で、やはり身体のあちこちに反応が強く出ていました。耳、鼻、喉はもちろんのこと、肝臓と膀胱部分のローラー鍼を徹底するようにお伝えしました。
龍樹会の冒頭は、理科の授業のような内容でした。人間は、良くも悪くも周囲の影響も受けているという事を自転・公転の話を交えて分かりやすく説明されていました。
例えば、Iさんの頚部回旋のしにくい方へ院長が立ち、グルグルと自転・公転のような動きをすると、驚くことに可動域が上がるのです。逆に、立ち位置によっては可動域が下がる場合もあり、本当に面白いものでした。
また、私達が日常で当たり前に使っている言葉や生活習慣について、その概念は何か?と問う場面もありました。
例えば「東西南北」は方角を指し示すものというのは誰でも分かりますが、便宜上用いられているだけであって、地球は球体なので東へひたすら進んで行くと西の方角へ来てしまうことになります。
後半は、ここ最近は毎回行なっているお尻を動かす意識によってハムストリングが伸びるスクワットを行なってから、目線は前を向いて腰は捻らずに肩甲骨周りだけを動かす動作を行いました。難しかったのですが、やってみると肩が軽く、楽になりました。
あとは壁に磔状態のようになり、腕を大人2人から抑えられた時、どうやって抜け出すか?というものがあり、普通に腕の力のみを使って力ずくで抜け出そうとしても無理な場合が多いです。
余程腕力に自信のある方なら可能ですが、身体のそれぞれのパーツへの意識の向け方を利用すると、すんなりと相手を崩して抜け出せるのです。
本当は床で実践した方が重力がかかるのでより一層面白みが増すのですが、分かりやすくするため今回は壁を使って行なったようです。
全日本鍼灸学会で学んだ内容を踏まえての実践も最後に行った結果、この日はかなり長引いてしまいました。
次回は6月24日(土)13:30〜開催です。
コメント