易と日本の祭祀/東洋哲理を住宅設計に活かす

東洋哲学

ずっと前から手に入れたいと思い、そのまま買わずじまいになっていた書籍をようやくゲット。

吉野裕子氏の本は何冊か持っていますが、今回の「易と日本の祭祀」は表紙がカッコイイです。

まだ半分くらいしか読み進めていませんが、前半はなるほど~といった具合でスラスラ読めるのですが後半はたっぷり時間&集中力がないと理解するのがなかなか難しそうですね。


前回の講義前に入手して熟読しておきたかったなぁ…と、今更思っています。とはいえ、前半部分は十干、十二支などの基本的な説明がほとんどです。

この手の本を読むにあたって、必ず壁に当たるのが暦問題です。旧暦と新暦をきちんと理解しておかないと、あれ?となるんですよね。かくいう私も、いつもそうなるんですが…


森羅万象を説いた「易」は、人が実践を伴い一生かけて研究しても、理解が及ばないとも言われています。ですが、全てを理解し難くても、日常やあらゆる場面に活かすことはできます。

もちろん、実際に易を用いて治療をしている先生もいます。歴史を紐解くと、易が東洋哲理の医療面として起り発展したものが、「鍼灸」になりますから、当然といえば当然ですね。ただ、昔に比べて現代でその手法を用いて治療している先生は少なくなってきているのかなとも感じます。


さて、今年の目標のひとつ、というよりもこれは仕事というよりも完全に趣味と実践も兼ねての話になりますが、生涯追及したいのが〈家の相〉です。「家相は科学」というのは、あながち間違っていないな…という体験が、ここ数年でいくつもありました。同時に、建築物へ対する見方も大きく変わりました。

あと最近は妙な間取り図を紹介する書籍や番組が多い気もしますが、実際の生活上のメリット・デメリットとは別に「東洋哲理的な目線で考えた時に、どのようなことが想定できるのか?」と考えながら視聴しています。


人相があるように、家にも相があります。

「見た目を良くしたい」と思うのは、老若男女誰しもあることです。でも、人は家相についてはほとんど意識しません。家相を改善しようと努めている人も居ないことはありませんが、そう多くはないでしょう。

もっとマクロ視点で見ると、「地相」もあります。その土地がどんな所か?かつて何があった土地なのか?どういった地域なのか?…etc. 地相の場合は、ここまで着目する必要があります。

突きつめるとキリがないように感じますが、住居を建てる上ではかなり重要なポイントになってきます。東洋哲理云々を抜きにしたとしても、泥炭地盤は住宅を建てるのに好まれなかったり、工夫が必要です。

では「トータル的に観て、最高の家は何か?」となりますが、それは「誰が住むのか」によっても変わってきます。どういうことかというと、家族構成によって好ましい条件も変化してくるからです。これも当然、住宅設計プランのヒアリングでは必ず聞かれることですよね。


怪しい風水・家相診断のようなツールも巷にはあふれていますが、正しい知識を持って活用すれば、現代においても十分役立つと私は考えています。

家相の話などは、また後日更新します。

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