おみくじ〈平〉/おみくじの心得

東洋哲学

三が日もあっという間に過ぎてしまいました。

みなさんは初詣でおみくじはひきましたか?

私は今年も〈大吉〉でした。だからといって油断して良いわけではないのですが、なんとなく気持ちの良い新年のスタートです。


以前ブログで書いたような気もするので重複しているかもですが、正月シーズンなので今日はおみくじの〈平〉について触れたいと思います。

ある日友人と滋賀県の某神社に訪れた時のことですが、友人がおみくじで〈平〉を引きました。

お互いそれを見たのは初めてなので、ん?なんだこれ?と一瞬固まってしまいました。

ネット検索すると、一般的には可もなく不可もない、穏やかな気持ちで過ごすとよい、という意味だそうですが、神社の方に聞いてみると「これは、神様でも運命が分からないということです」と教えてもらいました。

読み方が「へい」ではなく「たいら」ということも、その時に知りました。


よく「神のみぞ知る」という言い回しをする事がありますが、平の場合はその逆で、神ですら分からない、つまりどういう運命が待ち受けているかすらも分からない、という事ですね。なんだか末恐ろしくなってしまいますが、そこまで心配しなくても大丈夫です。

ちなみにおみくじの中に「平」が入っている神社は、そう多くはないようです。ある意味、凶を引くよりレアかもしれません。

「占いが大嫌い!」という人ですら、三が日は神社へ初詣へ行き、おみくじを引く人が多いです。それほど風習として我々の生活に根付いている占術は、おみくじくらいではないでしょうか。

おみくじは一体何なのか?とよく聞かれますが、易と同様で、かんたんに説明するとまだ顕現化していないものをあえて符号化したものになります。

ですから、おみくじが当たる・当たらないというよりも、「物事がそういう流れになる可能性があるから、気をつけましょうね」と受け取った方が正確です。

また、おみくじを引くときはできるだけ心身統一してからがベスト。雑念が浮かんできてしまう場合は仕方ありませんが、私は「無」の状態を心掛けていつも引いています。

そうすると、その時の意識状態にリンクした言葉や象意に因んだものを手にしやすくなります。

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